現代生活の食事は、糖質(炭水化物)に偏っている傾向があります。
一般に炭水化物(糖質)はエネルギー源として、毎日しっかり取らないといけないと教えられています。
炭水化物は、脂質・タンパク質とともに体内でエネルギーとなる栄養素です。炭水化物は食物繊維と糖質に分けられ、そのうち、ヒトがエネルギーとして利用できるのは糖質です。
私たちが普段良く食べるものでは、米・小麦粉・砂糖などに多く含まれます。
現代では、糖尿病や低血糖症など血糖調節異常に悩む人たちが増えています。その原因の一つとして、体内への吸収が早い、精製された穀物(白米や白い小麦粉)や 砂糖の普及が挙げられます。
昔は、人は玄米・全粒粉の小麦粉などを食べ、甘いものは少量の天然のはちみつや果物が主流でした。白米が登場し、精製された「白いもの」をこんなに食べるようになったのはここ数十年の歴史でしかありません。
炭水化物(糖質)の主な働きは、
・体内ですばやくエネルギーに変わる
・すばやく血糖値を上げる(すばやく上げ過ぎて、逆に低血糖や、血糖値の乱高下を引き起こす事もある)
ことです。
ですが、逆に摂りすぎると・・・
余ったものは脂肪として貯えられて、それが肥満の原因となります。
糖質からエネルギーを取り出す過程でビタミンB1をはじめとするビタミンB群を必要とするので、体内のビタミン類を消耗してしまいます。
ビタミンB群が不足すると、糖質はエネルギーを効率よくつくることができず、乳酸という疲労物質になります。
過剰に砂糖が摂取されると、膵臓に負担がかかりすぎて徐々に正常に機能しなくなる方もいらっしゃいます。
膵臓が疲弊すると、血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモン分泌に異常をきたし、低血糖症や糖尿病につながってしまう可能性も・・・